特別講演Ⅲ
林 光俊 先生
杏林大学医学部付属病院非常勤講師
1955年東京中野区出身 64才
1980年杏林大学医学部卒業
1986年杏林大学 大学院修了 医学博士
(主論文はアキレス腱断裂の保存療法 1986年日整会誌掲載)
現在、杏林大学医学部付属病院整形外科スポーツ外来担当 整形外科非常勤講師
趣味:テニス、ゴルフ、ダイビング
1989年より日本代表バレーボールチームドクターを30年間、現在も兼務。
1992年バルセロナ、2008年北京オリンピック出場(バレーボールチームドクター)
国際Aマッチ200試合以上にチームドクターとして帯同
2018年:東京2020オリンピック競技大会のAthlete Medical Superyisor(選手用医療統括者)
バレーボール競技担当に就任 特殊公益財団法人日本バレーボール協会メディカル委員長
日本リハビリテーション医学会専門医・指導責任者 日本整形外科学会専門医
日本リウマチ学会専門医 JOC強化スタッフ 日本医師テニス連盟常任理事
オリンピックにおける理学療法士の役割 -スポーツ医学とリハビリテーション-
演者は1989年からバレーボール日本代表男子チームドクターを担当し、4年に一度のオリンピックには6回チャレンジしてきた。当時はアイシングやストレッチがまだ希な時代であった。
時は流れ、現在は2020東京オリンピックに向けたバレーボール競技のメディカルサポート組織の編成準備中である。競技会場における従来のメディカルスタッフ編成との大きな違いは、スポーツドクターや看護師のみならず、理学療法士を多数登用する予定であることである。救護活動以外に、常設理学療法ブースを設け各国選手のボディケアを行える体制を目指す。
また今までは、トップレベルスポーツチームではドクターと共にメディカルサポートを行うトレーナー職は、鍼灸柔整資格者が中心であった。
しかしながら病院・医院にとどまっていた理学療法士も、最近は外に出て、活躍する場面が増えつつある。
アスリートにとって何らかの怪我はつきものである。しかし病院リハビリが終了しても、(トップレベルほど)競技復帰の体に戻るには、まだギャップが大きいのが現実である。
そのため理想的には、スポーツ現場で怪我した選手が軽いチーム練習に参加しつつ、個別リハビリも行えることである。今後は、この場面こそ“理学療法士資格を持ったアスレチックトレーナー”の出番ではないか!と考える。
さらにオリンピックに向けては、救命救急講習会や語学研修なども必要である。
